試験問題の文章・選択肢そのものは、著作権者(特定非営利活動法人キャリアコンサルティング協議会・日本キャリア開発協会)に帰属するため、この記事では転載していません。正確な問題文を確認したい方は、下記の公式サイトをご覧ください。
問1:AIの職場導入による働き方への影響調査
労働政策研究・研修機構が2025年に公表した調査では、生成AIを利用する労働者の活用方法や、AI利用前後の仕事の質の変化が扱われています。AI利用者のうち「仕事の楽しさ」や「仕事を通じて感じる活力」が高まったと感じる人の割合が、低下したと感じる人の割合を上回っているという結果が示されている点がポイントです。
問2:職業能力開発促進法におけるキャリアコンサルティングの定義
職業能力開発促進法では、事業主に対して「労働者の求めに応じてキャリアコンサルティングの機会を確保すること、その他の援助を行うこと」を求めています。キャリアコンサルタントは業務独占資格ではなく名称独占資格である点にも注意しましょう。
問3:経済社会情勢の変化に対応したキャリアコンサルティングの実現に関する研究会報告書
令和8年1月に公表されたこの報告書では、キャリアコンサルタントの活動領域の広がりに応じた専門性の必要性や、AIを効果的に活用する能力の重要性が示されています。労働者自身が課題の達成に向けて継続的に取り組む力を身につけることを支援する「解決型」の支援だけでなく、相談者自身の自己理解・仕事理解・環境理解を促す関わりも重視されている点を押さえておきましょう。
問4:サビカスのキャリア・アダプタビリティ
サビカスが提唱したキャリア・アダプタビリティは、**「関心」「統制」「好奇心」「自信」という4つの要素(4C)**から構成されるとされています。「転機を乗り越えるための援助が受けられること」自体は、この4つの構成要素には含まれていない点に注意が必要です。
問5:シャインのキャリア・アンカー
シャインのキャリア・アンカーは、キャリアや職業における自己概念・セルフイメージを指す概念です。当初8つのタイプが提示され、後に3つの新しいタイプが追加されて計8つに整理された経緯があり、自分のキャリア・アンカーを自覚するのはキャリア初期ではなく、ある程度の職業経験を積んだ段階とされています。
問6:特性ー因子論
特性ー因子論は、人間の個人差と職業の職業差をうまく合致させることで、良い職業選択や職業適応につながるという考え方です。人生における複数の役割を演じる舞台という表現や、キャリアの筋書きの中で主人公を演じるという表現は、それぞれ別の理論家の概念であり、特性ー因子論とは異なります。
問7:ヒルトンの意思決定モデル
ヒルトンの意思決定モデルは、「前提」「不協和の検閲」「試案的計画」という用語で構成されています。プロセス・非可逆性・妥協という用語はティードマンとオハラの理論、予期システム・価値システムなどはジェラットの理論と結びつくため、混同しないよう整理しておきましょう。
問8:サビカスのキャリア構築理論
サビカスは、現代の不確実な社会においては、静的な職業選択ではなく、個人が自身の職業行動に主観的な意味付けを行うことを強調しました。特性と職業要件を客観的・科学的に照合させる考え方はパーソンズの特性ー因子論であり、サビカスの理論とは異なる点に注意が必要です。
問9:クランボルツの理論
クランボルツは、個人のキャリア形成は学習経験の結果であるとし、意思決定に影響を与える要因として、遺伝的特性や特別な能力、環境的状況や出来事、学習経験、課題接近スキルの4つを挙げました。偶発的な出来事を最終的に排除して計画通りに構築することを推奨する考え方は、クランボルツの計画された偶発性理論の趣旨とは正反対です。
問10:精神力動論的アプローチ
精神力動論的立場に立つアプローチは、人の悩みや心の症状は「過去についた心の傷」へのとらわれから生じると考え、そのとらわれからの脱却をサポートしていく立場です。自己実現の視点から自分自身の心の声を聴く考え方や、非合理的な信条を合理的な信条へ修正する考え方は、それぞれ別のアプローチの特徴です。
