第32回キャリアコンサルタント試験 出題テーマ解説(問31〜40)|メンタルヘルスと発達理論・カウンセリング技法をやさしく整理

アイキャッチ画像 キャリアコンサルタント

試験問題の文章・選択肢そのものは、著作権者(特定非営利活動法人キャリアコンサルティング協議会・日本キャリア開発協会)に帰属するため、この記事では転載していません。正確な問題文を確認したい方は、下記の公式サイトをご覧ください。

スポンサーリンク

問31:精神疾患に関する基礎知識

双極性障害は、気分の波が大きくなる病気であり、陽性症状・陰性症状という区分は統合失調症の説明に近く、双極性障害そのものの一般的な説明としては最も不適切とされています。うつ病・強迫性障害・発達障害についての説明は、それぞれ一般的に理解されている症状の特徴と一致しています。

問32:シュロスバーグの転機理論

シュロスバーグは、転機を理解するための構造として、「転機へのアプローチ」「対処のための資源を活用する」「転機に対処する」という3つの部分を示しました。転機の構築・脱構築・共構築という用語や、認知・内省・学ぶという3段階の枠組みは、それぞれ別の理論家の概念であるため混同しないようにしましょう。

問33:発達障害のある人の就職活動における準備

発達障害のある人が就職活動を行う際に望ましい準備として、自分の障害の受容や特性の分析、希望する配慮を具体的に伝えられることが挙げられます。一方で、「過去の職場での困りごとを振り返らないこと」は、むしろ自己理解や配慮事項の整理に役立つ振り返りを妨げてしまうため、望ましい準備とは言えません

問34:仕事と介護の両立

仕事と介護の両立にあたっては、介護を深刻に捉えすぎず、自分の時間を確保して、介護者自身の生活や健康を第一に考えることが重要とされています。介護に専念するために働き方を大きく変えることや、職場への申告を控えること、ケアマネジャーへの相談を控えることは、いずれも望ましい両立のあり方とは言えません。

問35:良いカウンセラーの条件

良いカウンセラーの条件として、クライエントに言わなければならないことは、毅然とした態度で伝えることが挙げられます。カウンセラーが結論を先に検討してクライエントを誘導したり、質問を一切せず聴くことに徹しきったり、説教や感情的な議論を行ったりすることは、いずれも良いカウンセラーの条件とは言えません。

問36:マイクロカウンセリングの積極技法

マイクロカウンセリングの「対決」技法は、クライエントの行動・思考・感情・意味における矛盾や不一致、葛藤を指摘することで、クライエント自身がその矛盾や解決策について検討することを促す技法です。「誤った意見を持つことを防ぐ」という説明は、クライエント自身の主体的な気づきを促すという対決技法の趣旨とはズレがあります。

問37:構成的グループ・エンカウンター(SGE)

SGEでは、参加している特定のメンバーが怒っている、泣いているといった状況が生じた場合、まずリーダーが個室で個別カウンセリングを行うのではなく、グループ全体の中でその状況に対応していくことが原則とされています。SGEの3つの原理や、リーダーの自己開示の重要性、心理教育的な体験学習であるという説明は、いずれも一般的に理解されている特徴と一致しています。

問38:より良いキャリアコンサルティングを行うための留意点

キャリアコンサルティングでは、クライエントが選択できず迷っている時であっても、キャリアコンサルタントが一方的により良い選択を考えて指導・助言するのではなく、クライエントの主体的な意思決定を支援することが重視されます。自己理解・仕事理解・啓発的経験・意思決定・方策の実行といった各ステップを明確にしながら進める姿勢や、社会的資源の活用は、いずれも適切な留意点です。

問39:上司との関係で悩む相談者との目標設定

上司との関係に悩む相談者との面談では、相談者と話し合った結果、上司に対してアサーティブになることを目標にするという対応が適切とされています。上司から注意されないようにする、上司に好かれるようにする、上司を怒らせないようにするといった目標は、いずれも相談者自身の主体的な課題解決にはつながりにくい受け身な目標設定です。

問40:自己理解を支援する検査・ツール

東大式エゴグラムは、自我状態(親・大人・子ども)の心的エネルギーのバランスを把握する検査であり、価値観・興味・関心を確認する検査ではありません。VRTカード・内田クレペリン検査・YG性格検査についての説明は、いずれも一般的に理解されている特徴と一致しています。

タイトルとURLをコピーしました