第31回キャリアコンサルタント試験 出題テーマ解説(問1〜10)|白書・統計と代表的キャリア理論家をやさしく整理

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試験問題の文章そのものは転載せず、出題されたテーマの背景知識をオリジナルの解説としてまとめています。正確な問題文を確認したい方は、下記の公式サイトをご覧ください。

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問1:男女共同参画白書における育児・介護と就業状況

「男女共同参画白書 令和6年版」では、未就学児の育児や家族の介護をしながら働く人の就業状況が扱われています。共働き世帯の増加やダブルケアの広がりを背景に、育児をしながら働く女性の割合は上昇傾向にあるとされており、「無業者の方が多い」といった古いイメージのまま覚えていると誤答につながりやすいテーマです。

問2:能力開発基本調査にみるキャリアコンサルティングの効果

「令和6年度能力開発基本調査」では、企業がキャリアコンサルティングをどう位置づけているかが問われます。キャリアコンサルティングを実施した効果として、労働者の仕事への意欲向上を挙げる事業所が多いとされており、単なる離職防止・配置転換のための制度ではないという理解が求められます。

問3:セルフ・キャリアドックの導入と展開

セルフ・キャリアドックは、キャリアコンサルタントが個人の支援にとどまらず、組織の活性化にどうつなげるかという「個と組織の両方を見る視点」が問われるテーマです。全体報告書の作成にあたっては、個人が特定される詳細な相談内容ではなく、傾向や課題を集約した形でまとめることがプライバシー保護の観点からも求められます。

問4:パーソンズの特性ー因子理論

パーソンズは「特性ー因子理論」の提唱者として知られ、個人の特性と職業の要件を科学的にマッチングさせる考え方の源流にあたります。キャリアガイダンスの原点ともいえる理論で、後続の理論家との違いを問う問題の基準点としてよく登場します。

問5:シャインのキャリア・アンカー

シャインが提唱した「キャリア・アンカー」は、個人が仕事を選ぶ際に最後まで手放したくない価値観・欲求・能力を指す概念です。「自律・独立」「保障・安定」「起業家的創造性」など複数のカテゴリーがあり、一度形成されたキャリア・アンカーは、転職や部門異動の場面でも影響を与え続けるとされています。

問6:バンデューラの自己効力感の情報源

バンデューラは、自己効力感を高める4つの情報源として「遂行行動の達成・代理的経験・言語的説得・情動的喚起」を挙げました。「失敗体験」や「偶然の出来事」といった紛らわしい選択肢が登場しやすいため、4つの情報源を正確に区別しておくことが得点のポイントです。

問7:ホールのプロティアン・キャリア

ホールが提唱した「プロティアン・キャリア」は、組織主導ではなく個人が主体的にキャリアを形成する考え方です。「地位や給料」よりも「心理的成功」を、「組織からの評価」よりも「自分自身を尊敬できるか」を重視する点が特徴とされています。

問8:ハンセン・シュロスバーグ・ジェラットの理論

ハンセンの「統合的人生設計」、シュロスバーグの「4Sモデル(Self・Support・Strategies・Situation)」、ジェラットの「積極的不確実性」は、それぞれ異なるキーワードを持つ理論です。特にジェラットの積極的不確実性は、不確実性を排除するのではなく、不確実性と共存しながら意思決定を行う考え方である点が誤解されやすいポイントです。

問9:サビカスのキャリア構築理論

サビカスは「キャリア構築理論」の提唱者で、個人が変化する組織・職業とアイデンティティを保ちながら折り合いをつけていく柔軟性(適応力)に着目しました。似た響きを持つ他の理論家の概念と混同しないよう整理しておく必要があります。

問10:カウンセリング理論・技法と提唱者の組み合わせ

認知行動療法・森田療法・構成的グループ・エンカウンター・自律訓練法といった心理療法・カウンセリング技法は、それぞれ提唱者や関連キーワードとセットで問われます。認知行動療法はロジャーズではなくベックやエリス、構成的グループ・エンカウンターはバーンではなく國分康孝と結びつく点など、紛らわしい組み合わせを正確に区別しておきましょう。

※本記事の解説は、キャリア理論・労働法規に関する一般的な知識をもとに作成したものです。公式の正答表と必ず照らし合わせてご確認ください。

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