2026年7月に実施された第32回国家資格キャリアコンサルタント試験の学科試験(全50問)について、出題されたテーマごとに、背景知識をやさしく整理しました。
試験問題の文章・選択肢そのものは、著作権者(特定非営利活動法人キャリアコンサルティング協議会・日本キャリア開発協会)に帰属するため、この記事では転載していません。正確な問題文を確認したい方は、下記の公式サイトをご覧ください。
50問すべてを5つのパートに分けて解説しています。気になる範囲からチェックしてみてください。
各パートの内容
問1〜10:生成AI活用の実態とキャリア理論の重鎮
AIの職場導入に関する最新調査や、職業能力開発促進法の定義といった時事的なテーマから、サビカス・シャイン・パーソンズ・クランボルツといったキャリア理論の重鎮まで、試験の定番テーマを整理しています。
[第32回キャリアコンサルタント試験 出題テーマ解説(問1〜10)はこちら]
問11〜20:リカレント教育・公的支援制度と労働統計
ジョブ・カードやリカレント教育支援制度、教育訓練給付制度といった公的支援策と、毎月勤労統計調査・伝統的な雇用慣行といった労働統計・雇用制度のテーマを扱っています。
[第32回キャリアコンサルタント試験 出題テーマ解説(問11〜20)はこちら]
問21〜30:労働経済の分析・労働法制度と学校教育
令和7年版労働経済の分析にみる雇用情勢や社会インフラ関連職と、ストレスチェック制度・賃金・休暇に関する労働法規、インターンシップや学習指導要領といった学校教育のテーマです。
[第32回キャリアコンサルタント試験 出題テーマ解説(問21〜30)はこちら]
問31〜40:メンタルヘルス・発達理論とカウンセリング技法
精神疾患やシュロスバーグの転機理論、発達障害のある人への就職支援といったテーマと、マイクロカウンセリングの積極技法や構成的グループ・エンカウンターといったカウンセリングの基礎を扱っています。
[第32回キャリアコンサルタント試験 出題テーマ解説(問31〜40)はこちら]
問41〜50:方策の実行支援とキャリアコンサルタントの倫理
職業理解のための情報収集やトライアル雇用、方策の実行支援から、企業内課題への対応やキャリアコンサルティングの普及活動、倫理綱領の守秘義務といったテーマで締めくくります。
[第32回キャリアコンサルタント試験 出題テーマ解説(問41〜50)はこちら]
第32回試験、出題テーマ全体の傾向
50問を通して整理すると、大きく3つの視点が繰り返し問われていることがわかります。
- 生成AI・時事テーマへの対応力が問われたこと 「AIの職場導入による働き方への影響等に関する調査」や「経済社会情勢の変化に対応したキャリアコンサルティングの実現に関する研究会報告書」(令和8年1月)など、直近の調査・報告書からの出題が目立ちました。キャリアコンサルタントにもAI活用能力や倫理面への配慮が求められる時代になっていることが反映されています。
- 指示的・決めつけの対応を見抜くこと 内々定者への対応、上司との関係で悩む相談者の目標設定など、良かれと思って行う指示的な対応や、相談者の主体性を尊重しない対応が、複数のテーマで不適切な選択肢として登場しました。
- 理論家と概念の正確な対応関係を覚えること サビカス・シャイン・クランボルツ・ヒルトン・シュロスバーグなど、似た構造を持つ複数の理論を、キーワードごと正確に区別できるかが問われる問題が目立ちました。
学習の進め方
各パートの解説を読んだあとは、必ず公式サイトで実際の問題文・選択肢を確認し、正答との照らし合わせを行うことをおすすめします。この記事はあくまで「出題テーマの背景理解」を助けるものであり、実際の過去問演習と組み合わせて使うことで効果を発揮します。