2025年7月に実施された第29回国家資格キャリアコンサルタント試験の学科試験(全50問)について、出題されたテーマごとに、背景知識をやさしく整理しました。
試験問題の文章・選択肢そのものは、著作権者(特定非営利活動法人キャリアコンサルティング協議会・日本キャリア開発協会)に帰属するため、この記事では転載していません。正確な問題文を確認したい方は、下記の公式サイトをご覧ください。
50問すべてを5つのパートに分けて解説しています。気になる範囲からチェックしてみてください。
各パートの内容
問1〜10:統計・キャリア理論
副業・兼業に関する意識調査や能力開発基本調査といった統計データ系のテーマから、ホール・ハーズバーグ・バンデューラ・ホランド・マーシャ・クランボルツといったキャリア理論の重鎮まで、試験の定番テーマを整理しています。
[第29回キャリアコンサルタント試験 出題テーマ解説(問1〜10)はこちら]
問11〜20:精神分析・公的支援策
逆転移などの精神分析の基礎概念と、教育訓練給付制度・セルフキャリアドックといった雇用に関する公的支援策を扱っています。
[第29回キャリアコンサルタント試験 出題テーマ解説(問11〜20)はこちら]
問21〜30:労働法・キャリア教育
育児・介護休業法や労働者派遣法、労働基準法といった労働関連法規と、学習指導要領・職場体験・発達障害への配慮といった教育・支援分野のテーマです。
[第29回キャリアコンサルタント試験 出題テーマ解説(問21〜30)はこちら]
問31〜40:メンタルヘルス・カウンセリング基礎
キャリアの転機に関する理論家の整理や治療と仕事の両立支援、マイクロカウンセリングの技法やクライエント中心療法といったカウンセリングの基本概念を扱っています。
[第29回キャリアコンサルタント試験 出題テーマ解説(問31〜40)はこちら]
問41〜50:意思決定支援・キャリアコンサルタントの倫理
job tagを活用した仕事理解の支援や方策の実行、フォローアップ、そしてキャリアコンサルタント自身の自己研鑽や倫理綱領といったテーマで締めくくります。
[第29回キャリアコンサルタント試験 出題テーマ解説(問41〜50)はこちら]
第29回試験、出題テーマ全体の傾向
50問を通して整理してみると、大きく3つの視点が繰り返し問われていることがわかります。
- 原則と例外(特に近年の法改正による変更点)を正確に押さえること 「有期雇用労働者の育児休業取得要件が撤廃された」「紹介予定派遣は事前面接が例外的に認められる」など、最新の制度変更を反映した知識が求められる問題が目立ちました。
- 相談者本人の主体性・利益を中心に据える姿勢 意思決定支援や方策の実行、倫理綱領など、キャリアコンサルタントが一方的に判断・誘導するのではなく、相談者自身の主体性を尊重する姿勢が繰り返し問われるテーマとして登場しました。
- 一見もっともらしい断定的な記述を鵜呑みにしないこと 「〜については、いかなる場合でも」「〜は一切」といった、行き過ぎた断定を含む選択肢が複数のテーマにまたがって出題されており、原則には例外があることを意識する視点が重要でした。
学習の進め方
各パートの解説を読んだあとは、必ず公式サイトで実際の問題文・選択肢を確認し、正答との照らし合わせを行うことをおすすめします。この記事はあくまで「出題テーマの背景理解」を助けるものであり、実際の過去問演習と組み合わせて使うことで効果を発揮します。