第27回キャリアコンサルタント試験 出題テーマ解説(問41〜50)|職業情報・キャリアコンサルタントの倫理をやさしく整理

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問1〜40に続き、今回は問41〜問50、第27回試験のラストパートを解説します。試験問題の文章そのものは転載せず、出題されたテーマの背景知識をオリジナルの解説としてまとめています。正確な問題文を確認したい方は、下記の公式サイトをご覧ください。

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問41:job tag(職業情報提供サイト)の検索機能

job tagには、絵地図からイメージで職業を探す「イメージ検索(地図)」、重視したい・避けたい仕事の性質から探す「仕事の性質で検索」、免許・資格名から探す「免許・資格で検索」など、多彩な検索機能が用意されています。一方で、「所在地や電車沿線から具体的な求人・事業所を検索する」という機能は、job tagではなくハローワークインターネットサービスが提供する機能です。job tagはあくまで「職業」についての情報提供サイトであり、個別の求人・事業所検索とは役割が異なる点を区別しておきましょう。

問42:キャリアコンサルティングにおける「啓発的経験」

啓発的経験とは、実際の体験を伴いながら「自己理解」や「社会理解・職業理解」を深めることに役立つ経験を指します。インターンシップ・トライアル雇用・職場見学は、いずれも実際の職場や仕事を体験できる啓発的経験の代表例です。一方、座学中心の「キャリア開発ワークショップ」は、実体験を伴う経験とは言えないため、啓発的経験には該当しません。

問43:キャリアコンサルティングにおける意思決定の支援

意思決定支援では、職業だけでなく、どのような人生を送るかという広い観点から、クライエントのライフプラン作成を支援します。この段階で重要なのは、クライエント自身が持つ自己概念や希望・期待といった「前提」と、外界からの情報との間に生じる不協和(食い違い)にこそ着目することです。調和(一致点)ばかりに注目するのではなく、そのズレをどう乗り越えていくかを一緒に考えていく姿勢が求められます。

問44:ジョブ・カードのキャリア・プランシート等

キャリア・プランシートは、自分の価値観・興味・強みや、将来取り組みたい仕事・働き方を整理し、目標設定を行うための基本計画を記入できるツールです。「就業経験がない者および学卒者用」の様式にも、学校生活の様々な経験を棚卸しする項目がきちんと用意されており、キャリアコンサルタントが独自に様式を作成する必要はありません。キャリア・プラン作成補助シートは「学生用」「在職者用」「求職者用」の3種類があり、それぞれ価値観や強み・弱みを振り返るワークで構成されています。

問45:職場適応理論に基づく新たな仕事への適応支援

職場適応理論では、人と職場の関係は固定的なものではなく、互いに影響し合う動的な関係として捉えられます。職場適応を高める4つの要因として、不適合をある程度許容する「柔軟性」、環境に働きかける「活動性」、自分の側が変化する「反応性」、調整行動を持続する「忍耐」が挙げられます。職場適応の支援では、個人の職場に対する満足感と、職場環境側のニーズ充足度の両方を高めていくことが重要であり、どちらか一方だけに偏った支援では十分とは言えません。

問46:相談過程の終結

目標達成について同意が得られたものの、終結そのものへの合意が得られない場合には、それまで面談で達成してきたことを振り返り、相談者に十分な達成感を味わってもらうような関わりが望まれます。目標未達成の状態で相談者から終結の申し出があった場合、キャリアコンサルタントの判断だけで続行を働きかけるのではなく、相談者の意向を尊重することが基本です。相談が長期化し目立った変化が見られない場合には、終結あるいは他機関へのリファーについて、相談者と率直に話し合うことが適切な対応とされています。

問47:キャリアコンサルタントに必要なネットワーク

メンタルヘルス不調や発達障害、仕事と治療の両立支援など、専門性の高い相談に対応するには、心理臨床・福祉領域の専門機関とのネットワークが欠かせません。企業内キャリアコンサルタントであっても、組織内部のネットワークだけで十分というわけではなく、外部の専門機関とのネットワークも同様に重要です。相談内容の高度化・複雑化に伴い、ファイナンシャルプランナーや弁護士など、より多様な分野の専門家との連携が求められています。

問48:キャリアコンサルタントの継続的な学び

キャリアコンサルタントの支援業務は高度な対人・専門業務であり、実務経験の蓄積とあわせて、専門職としての社会的責任感や相手を尊重する姿勢が重要です。スーパービジョン(熟練者からの指導・助言)は、経験の浅い初期段階だけでなく、経験を積んだ後も継続的に受けることが望ましいとされています。「経験を積んだらもう必要ない」という考え方は、専門職としての継続的な成長の姿勢とは異なります。

問49:キャリアコンサルタントが行う自己研鑽

面談記録は、キャリアコンサルタントが把握した事実・推測・解釈を分けて記述することが望ましいとされます。逐語記録は、相談者やキャリアコンサルタントの発言を一言一句正確に、間投詞や沈黙・非言語表現も含めて記述することが求められます。一方、事例検討会用の事例報告書を、キャリアコンサルタント自身の関心事を中心に、相談者の発言を都合よく厳選してまとめるという姿勢は適切ではありません。できるだけ客観的かつ忠実に事実を記述する姿勢が求められます。

問50:キャリアコンサルタントとしての姿勢

クライエントと方策について話し合う中で、自分のスーパーバイザーに意見を求めることがクライエントの利益になると判断した場合、面談の流れの中でその趣旨をきちんと説明し、クライエントの了解を得た上で行うという対応は、誠実で適切な姿勢といえます。一方、クライエントの内省を促すべき場面で一方的に指導したり、確認すべきことを確認しないまま面談を進めたりすることは、キャリアコンサルタントの基本姿勢として適切ではありません。


これで第27回試験、問1〜50すべてのテーマ解説が完成しました。全体を通して、**「似た名前の制度・理論・概念を正確に区別すること」「原則の数値(50%、5分の4など)を正確に覚えること」「クライエント主導・個別性を尊重する姿勢」**という視点が繰り返し問われていたことがわかります。次の試験対策にも、ぜひこの視点を活かしてみてください。

※本記事の解説は、キャリア理論・労働法規に関する一般的な知識をもとに作成したものです。公式の正答表と必ず照らし合わせてご確認ください。

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