2025年11月に実施された第30回国家資格キャリアコンサルタント試験の学科試験(全50問)について、出題されたテーマごとに、背景知識をやさしく整理しました。
試験問題の文章・選択肢そのものは、著作権者(特定非営利活動法人キャリアコンサルティング協議会・日本キャリア開発協会)に帰属するため、この記事では転載していません。正確な問題文を確認したい方は、下記の公式サイトをご覧ください。
50問すべてを5つのパートに分けて解説しています。気になる範囲からチェックしてみてください。
各パートの内容
問1〜10:統計・キャリア理論
無業者の状況や能力開発基本調査といった統計データ系のテーマから、社会認知的キャリア理論・クランボルツ・ホランド・チクセントミハイといったキャリア理論・動機づけ理論の重鎮まで、試験の定番テーマを整理しています。
[第30回キャリアコンサルタント試験 出題テーマ解説(問1〜10)はこちら]
問11〜20:公的支援策・労働統計
ハロートレーニングや副業・兼業ガイドライン、しょくばらぼといった公的支援策と、M字カーブ・労働力率の国際比較といった労働統計のテーマを扱っています。
[第30回キャリアコンサルタント試験 出題テーマ解説(問11〜20)はこちら]
問21〜30:労働法・学校教育
労働基準法や雇用保険制度、年次有給休暇といった労働法規と、生徒指導提要・総合的な探究の時間・GIGAスクール構想といった学校教育のテーマです。
[第30回キャリアコンサルタント試験 出題テーマ解説(問21〜30)はこちら]
問31〜40:多様性支援・カウンセリング基礎
LGBTへのキャリアカウンセリングやリハビリテーション・カウンセリングといった多様性への配慮と、マイクロカウンセリングの技法分類やコーヒーカップ・モデルといったカウンセリングの基礎を扱っています。
[第30回キャリアコンサルタント試験 出題テーマ解説(問31〜40)はこちら]
問41〜50:意思決定支援・キャリアコンサルタントの倫理
職業情報の活用やインターンシップ、方策の実行、そしてキャリアコンサルタント自身のネットワーキングやスーパービジョン、守秘義務の例外といったテーマで締めくくります。
[第30回キャリアコンサルタント試験 出題テーマ解説(問41〜50)はこちら]
第30回試験、出題テーマ全体の傾向
50問を通して整理してみると、大きく3つの視点が繰り返し問われていることがわかります。
- 原則と例外・特例を正確に区別すること 「離職後に事業を始めた場合の受給期間の特例」「守秘義務の例外(生命・身体への危険)」など、原則ルールだけでなく例外的な特例規定を正確に押さえているかが問われました。
- 決めつけや指示的な対応を見抜くこと LGBTへの配慮や自己理解支援など、良かれと思って行うステレオタイプに基づく助言や、相談者の主体性を尊重しない指示的な対応が、複数のテーマで不適切な選択肢として登場しました。
- 理論家と概念の正確な対応関係を覚えること 社会認知的キャリア理論・シャインの3サイクル・シュロスバーグの4Sなど、似た構造を持つ複数の理論を、キーワードごと正確に区別できるかが問われる問題が目立ちました。
学習の進め方
各パートの解説を読んだあとは、必ず公式サイトで実際の問題文・選択肢を確認し、正答との照らし合わせを行うことをおすすめします。この記事はあくまで「出題テーマの背景理解」を助けるものであり、実際の過去問演習と組み合わせて使うことで効果を発揮します。