今さら聞けない衆議院選挙の仕組み|小選挙区と比例代表とは

豆知識

衆議院選挙では、私たちは同じ日に「2つの選挙」に参加しています。

候補者の名前を書く小選挙区と、政党名を書く比例代表――この違いを正しく理解しているかどうかで、1票の意味は大きく変わります。

「比例って何?」「重複立候補ってズルじゃないの?」そんな疑問を解消し、納得して投票するために、衆議院選挙の仕組みを基本から整理します。


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衆議院選挙の全体像

衆議院議員は 合計465人 で構成されています。

内訳は次の2つです。

  • 小選挙区:289人
  • 比例代表:176人

この2つを組み合わせた制度を
「小選挙区比例代表並立制」 と呼びます。


小選挙区制とは?

仕組み

  • 全国を289の選挙区に分ける(東京1区、2区など)
  • 各選挙区で 1人だけ当選
  • 最も多く票を集めた候補が勝ち(1位のみ当選)

特徴

  • 分かりやすい
  • 勝敗がはっきりする
  • 大政党が有利になりやすい
  • 2位以下の票はすべて「死票」になる
  • 得票率が低くても1位なら当選できる

👉 例 得票率

  • A候補:35%(当選)
  • B候補:34%
  • C候補:31%

65%の票が当選に反映されない


比例代表制とは?

仕組み

  • 全国を11の「比例ブロック」に分ける
  • 有権者は 「政党名」 を書いて投票
  • 各党の得票率に応じて議席を配分

特徴

  • 民意が反映されやすい
  • 小政党も議席を得やすい
  • 「全国的な支持」が重視される

👉 例 比例ブロックで

  • 自民党:40% → 約4割の議席
  • 立憲:25%
  • 維新:15%

なぜ「落選した人が当選」するのか?比例復活とは?

ここで登場するのが

重複立候補制度とは?

1人の候補者が

  • 小選挙区
  • 比例代表(政党名簿)

両方に立候補 することです。

👉 日本の衆院選では多くの候補がこの方式を取っています。


どういう場合に当選する?

小選挙区比例代表
勝てば小選挙区で当選
負けても比例で復活当選の可能性

これを 「比例復活」 と呼びます。


比例復活はどう決まる?

比例代表では、党ごとに「名簿順位」がありますが、
重複立候補者は 「惜敗率」 で順位が決まります。

惜敗率とは?

小選挙区で、どれだけ善戦したか

計算式(イメージ)

自分の得票 ÷ 当選者の得票

👉 惜敗率が高いほど、比例で復活しやすい


なぜ重複立候補が認められているのか?

  • 実力ある候補が1度の敗北で消えない
  • 民意のバランスを取りやすい
  • 与野党の人材確保

しかし

  • 「落選したのに当選はおかしい」
  • 選挙が分かりにくい
  • 政治不信の原因になる

👉 このため

  • 重複立候補の禁止
  • 比例復活の制限

を訴える政党もあります。


有権者は何を書けばいい?

1️⃣ 小選挙区投票
→ 候補者の名前を書く

2️⃣ 比例代表投票
→ 政党名を書く

※ 候補者名を書くと無効になるので注意


まとめ|この仕組みを知ると何が変わる?

  • 小選挙区=「人」を選ぶ
  • 比例代表=「政党」を選ぶ
  • 重複立候補=民意調整の仕組み

この構造を知っていると、

  • なぜ当選者がこうなったのか
  • 自分の1票がどこに反映されるのか
  • 政党がなぜ公約や候補戦略を変えるのか

が、はっきり見えてきます。

衆議院選挙は、候補者名だけでなく「政党に入れる1票」も同じくらい重要です。
ぜひ仕組みを理解したうえで、納得のいく一票を投じてください。

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