子どもが生まれ、成長していく中で必要となるのが「教育資金」です。大学卒業までにかかる費用は、平均約2,500万円とも言われ、家庭の大きな支出項目のひとつです。
そこでFP(ファイナンシャル・プランナー)は、教育費の準備に役立つ制度や仕組みを理解しておく必要があります。
📘 FP3級の勉強をこれから始めるなら、まずは信頼できるテキストを1冊持っておくことが最優先です。
この記事は、そのテキストと併用することで理解が一気に深まります。独学でもつまずかず、最短で合格を狙うには「参考書+実践解説」の組み合わせが効果的です。
¥1,650 (2025/07/24 11:55時点 | Amazon調べ)

こども保険(学資保険)
教育費を計画的に準備する手段のひとつが「こども保険」です。生命保険会社や損害保険会社が販売しており、次のような特徴があります:
- 貯蓄機能:契約時に決めた保険料を積立てると、満期時や入学時に祝い金・満期金を受け取れる。
- 保障機能:保護者が万一亡くなった場合、保険料の支払いが免除され、保障は継続される。
つまり、教育費を積み立てながら万一の備えもできる一石二鳥の仕組みです。
教育ローン
教育資金が不足した場合には、教育ローンを利用する方法もあります。公的と民間の2種類があり、FP試験では公的ローン(教育一般貸付)の内容が問われやすいです。
【教育一般貸付の主なポイント】
- 融資限度額:学生1人につき最大350万円
- 金利:固定金利(変動しない)
- 返済期間:最長18年
- 融資機関:日本政策金融公庫
借入にあたっては、保護者の収入など一定の審査があります。
奨学金制度
教育費の準備が難しい家庭には、奨学金制度も重要な選択肢です。代表的なのが日本学生支援機構(JASSO)の奨学金で、以下のように分類されます:
貸与型奨学金
- 第一種:無利息(厳しい成績・収入基準あり)
- 第二種:利息あり(基準は第一種より緩やか)
どちらも卒業後に返済が必要ですが、学費負担を軽減できます。
給付型奨学金(返済不要)
2018年より導入された新しい仕組みで、2020年からは「高等教育の就学支援制度」として強化されました。
【ポイント】
- 対象者:住民税非課税世帯・準ずる世帯の学生で、学ぶ意欲がある人
- 支援内容:入学金・授業料の減免+給付金支給(返済不要)
まとめ
教育資金は多額になるため、早めの準備がカギです。FPとしては、以下の制度を理解し、適切なアドバイスができるようにしておきましょう:
- 貯めるなら → こども保険(学資保険)
- 借りるなら → 教育ローン(教育一般貸付)
- 支援を受けるなら → 奨学金制度(貸与型・給付型)
コメント